2008年12月16日火曜日

英語圏へ正規留学した場合、1年間の費用

アメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド以外にフィリピン・シンガポールなどのアジアの英語圏もある。
国・地域・学校・住居など様々な要素を考慮し、1年間の正規留学費用を計算しなければならないが、1年間で考えるか夏休みの2ヶ月を日本に戻ると想定し、10ケ月間で想定することも考えたほうが、コストが下がることもある。

日本から遠い場合、航空運賃が高いので1年間そのまま滞在したほうが、安くなることが多いが、日本から近距離の場合は、2ヶ月分の居住費をかけない方がコストがかからない。

イギリスは1年間に500万円以上かかるが、イギリス英語を習得したい方にはシンガポールや香港よりも本土に行くのが一番お勧めである。
アメリカ・カナダ東部もイギリス英語に発音が近い地域もあるが、やはり本場が良いと思う。

アメリカ英語を習得したい方は、やはりアメリカだろう。
西海岸カリフォルニアが一番人気だが、留学費用のことを考えると少し田舎の州を目指した方がよいかもしれない。
治安のよいカリフォルニア州オレンジカウンティは、日本の都市部と物価がほとんど変わらず学費も高い。

Kohinoorのあるサイパンは、アメリカ領自治政府なので、教育システムもアメリカに準じている。
サイパンは、日本から一番近い英語圏なのでマリンスポーツやゴルフのメッカとしても知られている。日本人にはあまりなじみがないが、アジア特に韓国から多くの正規留学生が来島している。

ほとんどの韓国の留学生たちは、就学期間である10ケ月をサイパンで過ごし、夏休み2ヶ月間を母国に帰省する。
サイパンで親が投資ビザを取得し子供を留学させているか、学生ビザを取得し生徒だけ、もしくは親子留学をしている。
彼らは考え方が合理的で、アパートに住まずホテルを月契約し、また移動手段である車両もレンタカーを月極めしている。
もちろん車両を購入する資金がないわけではなく、2ヶ月間どうせ居住しないわけだから、アパートの空家賃は無駄で、電気・水道・電話などの支払も月々しなくてはならない面倒くささを嫌うようだ。
このスタイルで1年間、母子留学した場合、3万ドルあれば充分やっていけると言う。もちろん1年だけではなく長期で留学している。
私なりに計算すると、確かに衣・食・住どれをとってもソウルより安く、もちろん日本の都市部よりも安くいので、やっていけると思う。

目標はアメリカの大学進学だから、高校までを別にアメリカへ留学する必要はない、もっと安く留学でき、ビザ取得もアメリカ本土よりも安易なサイパンが人気があり、この20年間近く毎年大勢の留学生が韓国からやってくる。

この考え方を聞いてふと思ったことがある。日本の有名なインターナショナルスクールの1年間の授業料は300万円するが、それでも入学待ちの状態であるとか。
現在の為替1ドル=約90円を考えると、3万ドル(270万円)あれば英語圏のサイパンへ留学できるわけだ。
アメリカ発の世界恐慌の荒波を受けている日本だが、円高は海外では武器になる。他の諸外国の通貨はほとんどすべて下がっているわけだから。
この円の強さを今こそ利用して、子供を英語圏へ留学させることを立案するくらい頭の切り替えを図れる人は、世界的視野を持っている人だと思う。

現に韓国留学生は、ウォンが激安のため現在四苦八苦している。
対ドル為替が40~50%前後下落したわけだから、従来の50%以上の留学費用がかかってくることになる。

留学すると英語力だけではなく、生活を英語圏で送ることになるので、異文化コミュニケーションを養う意味で大きなメリットがある。
確かに日本にいながら英語を学ぶことはできるが、生活圏は日本なので、文化・慣習・思考パターンなどを学ぶ機会には恵まれない。

資源の少ない日本だから、世界に向けて大きな視野を向けることが過去以上に必要とされている。
そのために、もし時間とお金が許すなら、子供を異文化の環境に置いて英語をマスターさせ、ビジネスでも文化・学術的にも、国際人として通用する日本人が多く育って欲しいことを期待している。

人が成長するには年月がかかる。生まれて20年間たってやっと大人。
だからなおのこと今、日本の子供たちを育てないと、10数年後は世界観を持った中国・韓国などのアジアの強敵には敵わなくなる。
10数ヶ国の人種のるつぼであるサイパンに居て、各国の留学生を日頃教えていると、客観的な立場で日本を見ることができるので、この危機感は数年先にはやってくるのではないかとさえ思っている。

中国・韓国は小学生から英語が必修科目となっているので、日本人は英語力でまず負けている。ハングリー精神がもともと培われているので勉学にも執拗に熱心だ。
こんな留学生たちがアメリカの大学を卒業し、国際人になっていくと思うと、私の恐れていることは、まず間違いないと最近では確信に変わってきている。

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