2008年12月20日土曜日

英語圏の進学塾で名門大学入学を目指す

英語圏であるサイパンに今まで進学学習塾はなかった。
ひょっとしたら留学生の人数が圧倒的に多い、韓国人が経営する補習塾はあったかもしれないが。

私の思いは人種を問わず、本人が希望するアメリカの名門大学もしくは、帰国子女枠を利用した日本の名門大学へ入学するために、高レベルの教育を生徒たちに供給し続けること。

日本の進学塾では当然のことが、ここサイパンではスローライフのせいか、最初は何でそこまでするの?と解らないローカルの人が多かった。
別にそこまでしなくても、学校の授業についていけないわけでもないし、元気にやってくれればいいからなどと言っていた保護者も、韓国人の留学生たちが次々に各学校でトップクラスを独占し、高校卒業後は、ハーバード大学・スタンフォード大学と名門大学に合格していく状況を目の当たりにして、ここ数年教育に対する考え方はガラッと様変わりした。

アメリカ領ながら自治政府を持つサイパンは、2009年度アメリカの移民局の支配下になる。
そのため今まで特権階級であった地元のチャモロ人の特待待遇は、グアム並みに奪われる方向に推移する。
そうなると政府・官公庁の役人やチャモロ人しか許されなかった職種が外国人にも解放されてしまう。

将来への危機感から、子供をアメリカの名門大学に留学させて、弁護士にでもさせようかというローカルの保護者が急速に増えてきている。
理由はどうであれ、教育熱が上がることは望ましい事だ。
今まで競争の原理がなく、教育レベルもアメリカ水準以下であった地域が、ここへきて一気に水準以上に変わりつつある。

アメリカにも偏差値は存在する。
年に一度のSAT(この場合のSATは大学共通テストではなく、高校生以下の各学年の共通テストを言う)の結果、自分の学力レベルが、全科目科目別・分野別において、客観的な数値で表される。
因みにKohinoorに来ている生徒たちのほとんどは、全米レベル上位に位置している。

名門大学に入ったからどうなんだと考える人もいるかもしれない。
しかし、アメリカは日本以上に学歴偏重主義。
差別を禁止しているので、履歴書に年齢・性別・人種、もちろん写真も添付しないが、学歴は記入する。
アメリカで生活すれば、学歴の重要性は否が応でも経験する。

せっかく一生懸命勉強したのだから、名門大学へ行って何が悪いのか。
学歴は後から必要になってくるもの、そう割り切って胸を張って名門大学へ入学すればいい。
もし名門大学でなくても、自分の学びたいことがまだ決まっていないなら、アメリカは日本の大学と違い、一般教養課程履修中の1~2年生の間に専門課程を決めればよい。何とも合理的な教育システムだ。

もっと欲張りたい人は、別の学部や別の大学とのダブルメジャーも可能だ。
やりたい人には門戸を開く、何と自由で開放的なアメリカの大学の教育システム。
そのような環境で勉強することが許されるためには、やはり日頃コツコツと勉強を積み重ねるしかないことも事実。
各国から留学生たちは異国のサイパンに来て、数年間いやそれ以上、努力してアメリカの大学を目指している。

日本人の留学生の場合は選択肢が広がる。
アメリカだけでなく、日本にも名門大学はある。
帰国子女枠を利用すれば、間違いなく2~3ランク上位の大学を目指すことができる。
これは有利だ、日本の一般受験の高校生が知ると怒るかもしれないが、留学中にもっと積極的に、帰国子女枠を利用した勉強に特化すれば、東大・ICU・慶応・上智だって合格圏内に入ることは可能だ。

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