2008年12月19日金曜日

英語圏・サイパンで留学生が好んで乗る日本車

ビッグ3の破綻問題が取り立たされている。
V8のビッグカーはアメリカのシンボルと言われた時代に育った私にとっては、キャデラックがあこがれの車だった。
いつかはクラウンじゃなくて、いつかはキャデラック。

原油価格が上昇し、二酸化炭素や有害排気ガスの問題等から、ガソリンを食わない、環境にやさしいハイブリッドカーなどの低公害車に車のトレンドが変わってきている。
一時期は公害の原因と言われた軽油車も、ベンツや日産などによる低公害車の開発によって、見直されている。

アメリカの自動車メーカーの集まるデトロイトでさえ、アメ車に乗っている人のシェアが低くなっていると聞く。
消費が美徳とされてきた自由経済主義の考え方の一部が崩れ、今や低公害車が地球にやさしいともてはやされている。

サイパンもアメリカ圏なのでもちろん車は右側通行で左ハンドル。
GM、フォード、一部クライスラーももちろん走っているが、良く街で見かけるのはトヨタ、日産、マツダなどの日本車及び、ヒュンダイ、キーアなどの韓国車である。

サイパンに住んでいる日本人は、私も含めアメ車・日本車など、バラエティに富んでいるが、韓国から英語圏であるサイパンに留学している生徒たちは、母国の韓国車か、最近特に人気の高いのがYARIS(日本名ヴィッツ)だ。

別に車の宣伝をしているわけではなく、留学生は車の維持費を考え、ガソリンの食わない小型車を選んでいると単純に考えるのも一つだが、良く考えてみると、新車の購入費はもちろん中古車よりも高く、減価償却しても月々のコストに参入した場合、そんなに安い買い物ではない。

まあそこまで考えているとも思えないので韓国人の生徒たちに聞いてみると、韓国の車は以前に比べてよくなったが、長期間乗っていると電気系統があまりよくないとか。
さすが日本人の数の3倍以上が、サイパンに居住している韓国人コミュニティの情報網は、しっかりしている。

公共の交通機関のないサイパンでは、車は必需品。
もちろん故障したら、買い物にも行けないし学校にも行けない。
いつも動いてくれなきゃ困るもの、ただ単純に足代わり。

母国の製品を買わなきゃとか思う考えは、あまりない。
日本製は車・電化製品・生活用品・消耗品何をとってもブランド。
現地に住んでいるチャモロ人・アメリカ人もほぼ同じ思考パターンだ。

サイパンは国際社会だから、各国の製品・商品が輸入品されてくる。
居住している人は、原産国を考慮しながら、どの製品・商品をどこで買えば安いかまでもよく知っている。
日本製がブランド扱いされるわけだから、日本車も当然ブランド。

多分先ほどの留学生は、日本の学生がBMWに乗っている気分で、日本車に乗っているのかなと考えたりもした。
なぜなら、母国韓国では輸入車関税が非常に高く、滅多なことでは輸入車に乗れない。このことは、ソウルに行くとよくわかる。
見たことのあるヨーロッパ車、日本車のデザインを模倣した韓国車が溢れているから。

韓国人留学生だけではない、中国人・インド人・タイ人など、みんな日本車大好き留学生たちだ。

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