2008年12月19日金曜日

英語圏の親子留学は幼稚園時期から

留学の低年齢化は留まることを知らない。
日本の例だと、大学生・高校生から中学生・小学生へとどんどん低年齢化が進み、今や幼稚園・保育園の園児がお母さんと留学する時代になってきた。

今までは親子留学といっても、1週間から1ヶ月間くらいの短期留学が主流だったが、そのような短期間で英語をマスターすることはまず不可能だ。
実際に参加した人に話を聞いても、ただの海外旅行じゃつまらないので、少しでも英語圏の環境に慣れ浸しむことを考え、親子で参加したと聞いた。
その考え方には賛同できる。ツーリストでショッピングやレストランに行くだけなら、旅行英会話の本を一冊読むだけで、ほとんどの日本人ならマスターできる。
観光地なら多少文法が違っていようが、日本語とチャンポンで会話しても充分意思は通じる。
観光だけではなく、異文化の体得や英語を基礎から学ぼうとする意気込みは、素晴らしいと思う。

ただもう一歩踏み込んで考えると、単語数が増えたとか、発音が良くなった気がするとか、そのような満足感だけでは英語を制覇したことにはならない。
もし親が英語が不得意であった場合、今から英語を制覇しようとするなら、頭が固くなっている分、最低3~5年間はかけないと難しいであろう。
日本にいても留学したとしても、一生懸命努力して同じ位の期間はかかると思う。

しかし、幼少時は明らかに違う。1年間、正規留学で保育園や幼稚園に通学した場合、間違いなく発音はネイテイブ、vocabularyは500語以上、簡単な日常会話はできるようになる。
この差は、子供の頭が柔らかいからだけではなく、幼稚園でPhonics(フォニックス・スペルと発音)の授業を、徹底的に教え込まれるからである。
英語圏の人間が、英語を話すのは当たり前のことだけれど、発音を矯正し、スペルとの関係を認識できるのは、このフォニックスの授業のおかげである。

英語圏であるサイパンの学校システムでは、小学校1年生~2年生までに留学を始めると、このフォニックスの授業を受けることができる。
この英語の基礎があるとないのとでは、その後の英語力アップに極端な差がつく。

小学生時期に海外留学をと考えている人は、このことをよく考慮して、各教科が難しくなる小学生3年生以上の学年ではなく、もっと早い時期に留学を始めた方が、子供の負担が少なく、バイリンガルになる確率は高くなる。
ただ1年間だけでは、英語の発音の基礎・vocabularyの習得だけで終わってしまうので、ネイテイブの子供と同じレベルの英語をマスターしようと本気で考えるなら、最低3年間の留学期間は必要だと思う。

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