2008年12月18日木曜日

英語圏・サイパンの留学生たちのクリスマス

クリスマスも押し迫り、サイパンのほとんどの学校は12月20日過ぎると冬休みに入る。
今日は、Kohinoorのレッスン終了後、DFS免税店で、サイパンの私立学校のクリスマスパーフォーマンスがあると生徒から聞き、見に行くことにした。

DFS中央のコートで、ウクレレのクリスマスソングパーフォーマンス。
ウクレレで祝うクリスマス、何とも南国のパラダイスならではの光景だ。
電気楽器にはない、素朴なやさしい音色が聞く人にほのぼのとした安らぎを与えてくれる。

10曲くらいの演奏後、ラストはダンスを加えて締めくくり。
指導に当たった先生が最後に、子供をお迎えの保護者の方は、店の外でお願いしますとアナウンス。
確かに外に出てみると、ウクレレを抱えた生徒が30数人。

クリスマスも近いというのに、寒さ知らずのサイパン。
もちろん暑いので雪など降りっこない。
地元の生徒や、閣国からの留学生たちが、今日の演奏のことや、冬休みどう過ごすのだとか、みんなで話し合っていた。もちろん英語で。

アメリカ領であるサイパンは、もちろん英語圏。
日本人ツーリストが多いガラパンの街は、日本語ですべて事足りるが、一歩外へ踏み出すとそこはまさに世界各国からの人種のるつぼ。
日本人っぽい韓国人やその逆も。
インド・中国・タイ・ロシア・フィリピン数えると10数カ国以上。

クリスマスといっても文化・風習の違いがあるので、どのように過ごすのかはおのずと異なってくる。
日本式にパーティにシャンパン、ケーキにゲームも、もちろんスタンダードなお祝いの仕方だが、地元のチャモロ人は、キリストに感謝の意をこめ、あまり騒がず、意外と素朴な食事でファミリーと過ごす家庭が多い。

母国のクリスマスと同じような過ごし方をする留学生もいるが、郷に入っては郷に従えで、毎年違う国のメンバーと違うスタイルのクリスマスを楽しんでいる、ちゃっかりした生徒もいる。
小さな国際社会なのだから、他の国の文化を知るという意味でも、このちゃっかりした留学生の社交性というか適応能力は、見習うべきなのかもしれない。

また、年末・年始を母国で過ごす留学生ももちろんいるが、留学期間が長くなるにつれ、帰省せずに友人や家族と、大晦日のカウントダウンパーティとともに新しい年を迎える生徒が多い。
花火あり、爆竹あり、ミュージックも様々、西洋と東洋の文化が交錯して、それはそれは口では言い表せない一種独特の光景だ。

昔、ブレードランナーというハリソンフォード主演の映画があった。
その中に出てくるロスアンゼルスの近未来の光景を縮小したような不思議な光景が、この年末~年始にかけて経験できる。

人種がそれぞれの文化を慈しみ、楽しむ、そして感謝する。何とも興味深い島である。
そんなサイパンが好きだから、そして留学後、環境に適応しようと日々生活し、頑張って勉学している子供たちの将来に夢を見ているから、毎日レッスンを続けていけるのだと思っている。

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