2008年12月15日月曜日

英語圏で帰国子女枠に特化した海外留学(1)

保護者の転勤等のために、海外に移住するお子さんは相当数に上る。
会社の辞令だからサラリーマンの宿命として、単身赴任するか家族で移住するしかない。

しかしものは考えよう、お子様がいる家庭は英語圏に移住した場合、現地の学校に通学し、生きた英語をマスターできる絶好のチャンスとなる。
Kohinoorにも昨年転勤族のお子さんが姉弟でいたが、通学し始めたころは大変だったが、慣れ始めると学校でクラスのトップクラスの成績を取るにまで成長した。

転勤族の場合、帰国するタイミングも会社の辞令によるので、自分の意思通りには行かないが、もし子供の年齢が中学受験・大学受験のタイミングに合えば、もしくは合わせられるようだったら、これは大きなチャンスだ。

中学受験も大学受験も帰国子女枠があるからだ。
もちろん高校にもあるが、中高一貫校が多いので受け入れ枠が少ないという難点がある。
やはり狙い目は有名中学か有名大学だ。

サイパンに生まれ育ちは現地だが、両親が日本人のため日本の大学を希望している家庭がある。
今お子さんは小学生6年生。どうしようかと進学相談を受けた際に迷わず、そのまま中学・高校とサイパンで進学し、大学受験で東京大学を目指してくださいとお答えした。
英語はネィティブ、数学の成績も優秀で、このまま続けていけばSATで80%のポイントを取得することはそう難しくはないはずだからだ。

SATで80%ポイントを取得できれば東京大学、70%以上で日本のほとんどの有名大学に入学できる。
最近ではほとんどの有名大学が帰国子女枠を持っている。

日本で共通一次テストを受けさらに大学の入試を受け、やっと合格できるかどうかの難関大学への入学が、帰国子女枠を利用すれば、簡単とは言わないが、一般受験よりずっとやさしいことは、現地でSATレッスンを行っている私が言うのだから間違いない。

もちろんそのためには、まず英語。
ネイティブの高校2~3年生の平均以上のレベルに到達することが条件である。日本流に解り易い尺度で表すと、英検準1級レベル以上。

遅くとも現地の高校で3~4年間通学し、KohinoorでSATレッスンを受ければ70%以上は問題ない。
80%以上は英語のレベルがこの3~4年間でどこまで伸びるか、伸ばせるかにかかっている。

数学で100%を取得した韓国人留学生は、今年ハーバード大学に合格した。サイパンにもこんな優秀な生徒が数多く居住している。
日本人は長期留学の考え方があまりなく、1ヶ月~1年の期間の留学を考える例が多いが、1年いても英会話はそんなに話せない。
英語の基礎力は上がるが、SATレベルからすると未だ未だ。

有名中学を目指す場合も最低でも2~3年の留学期間を考えたほうが良い。
最近は帰国子女が多くなってきたのでハードルが高くなってきた。
以前は英検準2級程度だったが英検2級を要求する中学が増えてきている。

帰国子女枠を使えるのは、海外で2年以上居住し、帰国後1年~2年以内に受験することを、受け入れ枠の基準としている学校が多いので、帰国するタイミングが最も重要なポイントとなる。

日本で有名大学に進学するために、小学3年生頃から進学塾に通い、中高大学一貫の中学を狙うならそれはそれでよい選択肢である。
ただ、国立大学や中高のない有名大学の場合、入学できる学部に規制はあるものの、この帰国子女枠の制度を巧みに利用し大学に入学するのは、ある意味大学への最短ルートである。

韓国人家庭は、このことをよく知っていて、サイパンに5年~10年計画で母子留学または生徒一人で留学し、第一目標はアメリカの有名大学、無理なら母国の有名大学に入学していく。

子供が英語をマスターでき、日本では超難関と言われる中学や大学に合格できる可能性が高い、帰国子女枠をもっと利用すれば良いと思う。
転勤族でない場合は子供の留学費用がかかるが、日本で有名進学塾・家庭教師をつけた場合と比較してみたらどうだろうか。
それでも合格するとは限らないのだから、可能性が限りなく高い留学は格好の選択肢だと思うのだが。

韓国人に先見性は素晴らしい。このことを15年以上前から知っていたらしい。
私自身は、サイパンに来てKohinoorを始め、韓国人生徒の母親から将来の展望を聞かされ、SATレッスンを頼まれた時に、初めて帰国子女枠の有益性を知った。

このことを知っていたら、自分の子を留学させていたのにと悔やんだが、それもあとの祭り。
今は、アメリカの有名大学を目指している生徒たちに夢を託している。

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