2009年1月19日月曜日

小学校低学年の留学生の英語レベル

今日もKohinoorに通塾している日本人小学3年生の生徒に英文法基礎のレッスンを行っていた。
早いもので、彼らを教え始めてもう2年が過ぎた。最初来た当時、二人ともアルファベットは書けたが、英会話は一言もできない状態であったのが、今は喧嘩をするのも、学校であったことを話すのも全て英語になっている。

英文法は基礎レベルだが、それでも中学2年生~3年生程度の内容は充分こなしている。因みに英検3級の過去問題集も並行してトレーニングしているが70%以上はポイントしているので、間違いなく合格ラインだろう。

小学生1年生~2年生の時期には、学校でPhonics(フォニックス、発音とスペル)の授業があるので、英会話はネイティブ並みの発音となっている。
思考パターンも英語化されていて、英語圏であるサイパンの学校では夏休みが6月に始まるので、日本の1学期に短期間転入した際にも、口から出てくるのは英語で困ったと本人が言っていた。
ここまでくれば、英語も完全に身についた状態で、夢を見るのも英語、子供向け洋画を見ても翻訳することなくストレートに内容が理解できる状態になっている。

このままの状態が続けば、小学生5年生で英検2級レベルには充分到達する英語力となる。もちろん、英検2級以上のVocabulary数を持つことになる。
日本の帰国子女枠を利用した中学入試の合格ラインは、学校にも依るが英検2級以上は最低必要とされるので、5年生までにそのレベルに到達し、その他の教科も並行してトレーニングしていけば、有名大学付属の中学や名門校に合格することは、さほど難しいことではないであろう。
もう一つの選択肢として、高校まで留学を続け、大学入試の時点で帰国子女枠を利用する手もある。

ただ私が客観的に見て、そこまで英語ができるようになったのなら、敢えて日本の大学に進学せず、アメリカの名門大学に進学する方が将来のビジョンが開けるのではないかと思う。
専門分野の選択肢によるが、日本の大学で勉強し取得する国家試験のライセンス(医者・弁護士・公認会計士など)以外については、魅力ある資格が日本にあるとは思えない。

また奨学金制度にしても、アメリカの名門大学は入学できる水準にさえあれば、保護者の所得に応じて授業料・寮費など生活費用までもカバーされるのが一般的だ。
日本の名門と呼ばれる私立大学は、経営状態が悪くないにもかかわらず、まだまだ奨学金制度が完備されていない上に、入学してからの知識習得、世界的レベルでの研究等は明らかにアメリカの大学に劣っている。
大学の世界ランキングに東大がやっと14~15位に登場するのもうなづける。

英語はこれからの世の中には、必要不可欠なツール。ビジネスレベルで通用するには、アメリカの大学レベルの英語力をマスターすることが一つの目安となる。
もちろん低学年からの留学が本人の負担を考えると望ましいのだが、もし本気でアメリカの大学を目指す気があるなら、高校生からでも遅くはない。
アメリカの大学には、卒業後プロとして活躍できる様々な分野の学部・コースがある。

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