2009年1月1日木曜日

イギリス留学よりサイパンを選んだ女子高生

今日はお正月、Kohinoorで勉強したことのある生徒から年賀メールが多数届いた。
その中で、3年程前にESLをプライベートレッスンした、当時女子高生のメールがあった。
活発なお嬢さんで、いつも周りを明るくさせてくれたことが今でも印象深い。

今は、日本の大学で英文科を専攻している。
もともとサイパンが好きで、マリンスポーツや休息のため、年契約でコンドミニアムを所有し、毎月のようにご家族でサイパンに来られていた。
当時を思い出すと、当初そのお嬢さんは高校を3ヶ月間休学し、イギリスへ語学留学する予定だった所、留学斡旋を担当した業者がガーディアンや語学留学先をうまくアレンジできず困っている時に、サイパンが英語圏であったことを思い出し急遽留学先を変更した。

ご両親とも教育熱心で、アメリカ圏と判っているが、どうしてもイギリス英語をと希望されたので、急遽当方もインストラクターをサイパンで探すことになった。
アメリカ人は多いけれど、イギリス人となるとやはりいない。
考え抜いた末、私の友人であったサイパン在住シンガポール国籍の大学講師にレッスンを任せることにした。
シンガポールはイギリス領だった関係もあり、学歴の高い人はイギリス留学するので、英語はまぎれもなくイギリス英語だ。
香港も同様だが、サイパンでなかなか学歴の高い人を探すのが大変なので諦めた。

レッスン開始と同時に、ご両親・本人とも至極納得され、3ヶ月間があっという間に過ぎた。
その大学講師は、私がアメリカでビジネスをしている頃からの友人で、アメリカ公認会計士の資格を持っていたのでUSCPAのレッスンを担当している間柄でもあった。

イギリスの古式豊かな景色や文化は体験できなかったが、彼を通じてイギリス英語はもとより、イギリス人・シンガポール人・アメリカ人の文化や考え方、ビジネスの初歩までも学べたことが、女子留学生には大きな収穫であったようだ。

英語圏には様々な国の英語が存在するわけだが、発音・言い回しをどうしてもイギリス英語にしたいのならば、やはり本国へ行くしかしかあるまい。
しかもレベルの高い高校~大学レベルの正規留学でないとでないと、BBCキャスターのようなイギリス英語にはならない。

アメリカ英語も地域によってさまざまだが、アメリカ自体が異民族の集まりの国なのだから、共通語としてのアメリカ英語と理解すれば、発音などあまり気にすることは無いと思っている。
もちろん、ビジネス上・学識上どうしてもアメリカ東部の英語が必要な人は別だが。

アメリカで生活したり、ビジネスを行っていく上で重要なことは、発音をアメリカンにすることではなく、話している内容を的確に相手に伝えることだと思う。
ネイティブと言われる人も東部・西部・南部の英語を操るわけではなく、自分が生活したり、勉学した地域の英語を話しているに過ぎないので、標準的な発音に近ければあまり神経質になることはないと思う。

英語圏であるサイパンも同様で、多国籍の異民族の集まりなので、その共通語として英語が存在する。
英語を覚えるだけでなく、異民族間の異文化コミュニケーションも同時にマスターでき、究極の英語訓練が可能な地域であると思う。

ニューヨーク・ロス・マイアミも異民族が居住する大都市だが、サイパンは狭い地域に集約されている上、ビジネス戦争といったライバル関係ではなく、相互にのんびりとつきあっていけるので、本質的な異文化コミュニケーションを図れるメリットがいたるところにある。

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