2009年2月1日日曜日

サイパンがいよいよアメリカに

2009年6月1日、いよいよサイパンがアメリカ移民局のコントロールの支配下になることが進行し始めた。
今までは、実施時期や具体的な施策について、いろいろサイパン内でも物議を醸し出してきたが、移民局が6月1日以降、CNMI(北マリアナ連邦)自治政府のコントロールから外れることは明確になった。

6月1日以降5年間かけて移行作業に入り、グアムと同様に完全にサイパンがアメリカになることを意味している。
具体的にどう変わっていくかは、これからの進行状況を見ていく必要があるが、サイパン元年になることだけは確かなようだ。

学習塾Kohinoorも、サイパンがアメリカになることをご存じの日本の情報通の保護者の方からの留学問い合わせが、昨年同時期の2倍以上になっている。
キャンプ・短期・母子・長期・正規留学など形態は様々であるが、保護者の考えておられることには共通点がある。

それは、これからの日本の経済状況を憂い、日本の中だけでは子供の世代に、立ち行かない状態に陥ってしまうのではないかという危機感である。
その反面、英語を習得することによって希望的が展開が図れるのではないかという期待感である。

このどちらも当たっていると思われる。英語ぐらいできないと社会で通用しない時代はすぐそこにやってきているのは、世界情勢を見ていても明らか。
逆に英語だけできても通用しない時代が迫りつつあるのもまず間違いないだろう。

それではどうすればよいのか。答えは明白である。英語をビジネスレベルまで引き上げ、専門的な知識を習得しプロになるか、専門的なライセンスを取得するか等である。

日本の名門総合大学出身だからといって、終身雇用を約束される企業はもはや日本のどこにも存在しない。
企業そのものが恒久的に存在することなど、資本主義世界ではありえないことに等しい。

自身がプロとして知識武装し、社会に通用していくために、まず自分自身のスキルを上げていく方向性を考えなければならない。
何がしたいのか、どうやって人生を渡っていくのか、中学生~高校生ならまだ自身である程度の道は構想できるであろうが、年齢的に未だ幼い子供たちにそれを要求することは不可能に近いので、どうしても保護者が子供の方向性を決めざるを得ないことになる。

私がサイパンの各国からの留学生たちを5年間見てきて感じたことは、小学生~中学生時期に保護者が既に方向性を決定し、アメリカ本土を目指し、綿密な計画の元に留学させているということだ。
日本人にありがちな英語が話せるようになればいいといった、中途半端な気持ちではなく、アメリカまたは母国に戻ってエリートになるために、世界一の先進国であるアメリカの大学を卒業することに対して、ファミリー・一家の全勢力の協力下で子供の留学をバックアップしている。

母国より後進国に留学してもしようがない、この単純な理論を判っていない保護者の方が多い。
日本人ならば日本の大学を卒業するか、留学するなら現代ではアメリカしか無いのである。

中国はどうなのだと意見があるだろうが、中国に特化した関係だけで、一生乗り切っていけるのであればそれでも構わないが、その中国はすでに小学校から英語教育を始めている。
中国の方が、英語つまりアメリカとの関係に対する先見性が日本よりも数段進んでいる。

断定的な考え方かもしれないが、アメリカの傘下で生きながらえていく日本という考え方では、もはや通用しない。
アメリカの金融不安を見れば明白なように、アメリカが日本を保護する国力がもはや無くなりつつある。
だから、日本人は自立しなければならない。そのためにアメリカを知りつくし、英語のスキルを活用し、専門的知識で武装したプロとして世界を相手に渡っていかなければならないということが、現在の私の意見である。

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