2009年1月5日月曜日

アメリカの名門大学ビッグ4を目指す

アメリカの名門大学のビッグ4と言えば、ハーバード大・プリンストン大・イエール大・スタンフォード大になるだろうか。
MITはどうかと言われると、世界ランキングではもちろんベスト1~2位だが総合大学という考え方からするとこの4大学になると思う。

驚くことなかれ、このうちハーバード大とスタンフォード大に、このサイパンから2008年度、留学生からの合格者が出ているのだ。
残念ながら日本人ではないが、ともに留学歴10年の韓国人留学生である。

英語圏である小さな島、サイパンでなぜこのような優秀な留学生が存在するのか?疑問に思うかもしれないが、それにはちゃんとした理由がある。
約20年前から、サイパンはアメリカの大学へ行くためのステップとして、韓国人・中国人・インド人が親子留学や中学校・高校への正規留学を始めていたからだ。

アメリカ本土よりもビザが取得しやすいこと、本国から近く物価も安いことをよくリサーチしていて、サイパン現地で生活費・留学費を稼ぐために、アパート経営やコインランドリー、スーパーマーケットなど現金収入が見込める職種を上手に選択し、しっかり地元に根付いている。

この三国の人たちは本当に商才があり、Kohinoorの生徒である祖母に聞いたところによると、もう30年前にこのことに気付いていて、娘二人を引き連れサイパンに移住し、全くできなかった英語を片言で覚え、輸入業を始め、現在はアパート経営と輸入業を続け、立派に会社を経営している。

もっとすごいことに、これも計算していたらしいが、サイパンで生まれた孫たちはすべてアメリカ市民権を持つことができるので、孫二人はアメリカ国籍となっている。

孫二人とも良くできるので、長女はアイビーリーグ、長男はジュリアード音楽院を目指している。
あと数年すれば結果が出るわけだが、中国人の血が流れているアメリカ市民である二人には、アメリカの名門大学進学が夢ではなく、当然のことと考えている。

母国に居住していればこのような離れ業は、想像もつかないだろうが、母国から飛行機でわずか数時間のところにアメリカ行きのキップがあったわけだ。
グアムは現在もアメリカ統治なのでビザが厳しいが、サイパンは自治政府が管理しているので、中国人ばかりでなくロシアだって入国できる。

日本人は、パスポートさえあればどこの国でも気軽に入国できると考えているが、元共産圏の国々の人はそうはいかない。
アメリカ留学は、彼らにとっては夢なのだ。でもその夢もサイパンというアメリカ領をステップにして今彼らは手中に入れようとしている。

日本人には英語のハンデイがあるので、高校卒業後、アメリカの名門大学入学は、インターナショナルスクールの生徒なら可能かもしれないが、それでも年に数人ではないだろうか。
よくハーバード出身の人がいるが、ほとんどはMBA(大学院)で、大学入学~卒業者は珍しい。それだけ大学入学のハードルが高いということである。

TOEFLiBTやSATのハイスコア、高校生時代の成績優秀だけではダメ。ボランティア・芸術的やスポーツなどの秀でた才能など、多角的な才智を問われるのも原因の一つかもしれない。

もし本気でビッグ4を狙う意志があるなら、サイパンをステップにして挑戦してみてはどうだろうか。高いレベルの中高一貫の進学校や、進学だけに特化した高校もある。
ライバルには困らない、各国からの優秀な留学生が揃っている。

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