2008年11月28日金曜日

英語圏の海外留学(2)・・・中学生3年

中学3年生は9th gradeとなるので、英語圏であるサイパンでは高校1年生となる。

日本の高校のカリキュラムと同様に、社会・理科系教科がそれぞれ分野別にHistory(歴史), Biology(生物), Chemistry(化学), Physics(物理)などに細分化され必須または選択となる。

数学も分野別になり、Algebra(代数), Geometry(幾何)などに分かれ必須科目となる。

各教科のレベルは、日本の高校とほぼ同程度であると考えてよいと思う。
ただ、Vocabularyは専門用語になるので完全にマスターする必要がある。

中学3年生からの留学は、義務教育課程である日本の教育制度を考慮すると、まず中学を卒業してから海外留学を視野に入れる考えの方が一般的ではないかと思う。
私の意見も同じで、日本の中学3年生を卒業した後(義務教育修了後)に海外留学することをお奨めする。

理由として中学3年生(9th grade)にいきなり編入し、授業についていくのは上記のカリキュラムを見ても判るように、先生の言っていることはおろかテキストすら満足に読めない。これでは留学する生徒があまりにも可哀想だ。

最近、日本の中学・高校生が修学旅行や、夏休み期間中に海外語学研修と称して約1ヶ月間を海外の学校や語学学校で研修するプログラムのことをよく聞く。
英語を勉強することや英語の生活に浸しむことは、非常によい経験になり良いことであると思う。
しかし勘違いしてはならないのは、1ヶ月程度英語の触れる内容の英語と、長期に留学し授業を受けるレベルの英語とは根本的にレベルが異なるということだ。

1ヶ月間の短期留学は学校に通学する場合、(学年を落とした)クラスで体験学習することや、ESLクラスで英語をトレーニングすることになる。
留学体験としては、よい経験にはなると思うが、クラスの生徒達が学習している科目レベルとは異質の内容であるということを知ってもらいたい。

真剣に海外留学を志すならまず学校及び学年のレベルをよく知ることから始まる。学校選択は重要なポイントである。
偏差値は都市部であればランキング表などでも確認できるが、サイパンは学校のレベルを生徒や先生のレベル、テキスト・授業内容などで掌握するしかない。実勢に合っているので一番確実である。

科目に関して、特に日本人に馴染みが薄いBible(聖書)の授業があるカトリック系の学校も、宗教的に差別するわけではなく、できれば選択肢から外した方が生徒の負担が免れる。
もちろん幼少時から聖書原文に慣れ浸しんでいるインターナショナルスクール系の生徒の場合は別である。

どうしても保護者の転勤等で中学3年からの編入になる場合は、夏休みまでの期間に7~8th gradeを4月以降に数ヶ月間受講し、まず学校の雰囲気に慣れること、そして英語に慣れることからスタートする方法が良いと思う。

4月以降~7月末まで(新学年が始まる前)4ヶ月間あるので、その間に英語のレベルアップと各教科に必要なVocablaryなどを学校授業と同時並行的に履修することは可能である。

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