2008年11月23日日曜日

サイパンは国?

面白いことに現地の人はCNMI(北マリアナ連邦)と答える。しかし現地のアメリカ人の多くはUSAと答える。CNMIはアメリカ領自治領だから主観的な見方で答えが違ってくるのだろう。

CNMIで誕生した赤ちゃんは、USAのパスポートを持つ権利がある。アメリカ本土と同様なルールである。パスポートがUSAだからサイパンはどこの国?と聞かれたら正解はアメリカだろう。

ここ数年、観光ビザで入国しサイパンで出産する女性が増えている。アジア系がほとんどであるが、アメリカ本土よりビザ規制が緩やかでアジアから近いこと等が起因している。アジアのある国では、出産専門のブローカーやツアーまであると聞く。そのため近所のクリニックは朝早くからミニバンで妊婦の人が大挙して診察に来ている。
そこまでしてアメリカのパスポート(国籍)が取りたいかと日本人ならそう思ってしまうわけだが、日本人はその置かれている優位性についてあまり意識する必要がないので無関心で済まされる。

アジアのほとんどの国や共産圏と称される国々は、ビザがなければUS本土には入国できない。現在は必要なくなったが、以外に韓国もそうであった。しかしサイパンはその点緩やか。観光の島でもあるので、様々な国籍の人種が入島してくる。テロの対象になる官公庁・基地・法人・個人などが存在しないせいで、これは島の産業のことを考慮すると大いにうなづける。

学生も例外でなく、サイパン現地で結婚して(または未婚で)子供をサイパンで出産する人が増えてきている。同国人同士または国際結婚など。日本国内も国際結婚が約18%と聞いている。ここサイパンでは当然のことながらその比率は高くなるわけであるが、夫婦のコミュニケーション手段としての英語は不可欠である。これこそ異文化コミュニケーションにおける究極の姿の一つかもしれない。

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