2008年11月26日水曜日

英語圏の海外留学(2)・・・小学生3年~4年

アメリカの基礎教育が何たるかが始まるのがこの小学校3年生~4年生の時期。
自然科学・社会の科目が本格的に始まり、学習内容のレベルが一気に引き上げられる。

英語圏の小学校では、英語の基礎はできるという判断の上に展開されるわけだから、英語も含めこれらの科目の授業についていくのは、この時期からスタートする留学生には困難を強いられる。
逆を言えば、遅くともこの時期に海外留学をスタートさせ、基礎知識を習得することが良い結果を生むことにもなるわけだ。

本格的にスタートするScience, Social Studyは、学年を追って次第に内容の深度・分野が拡張されてくるので、この時期に基礎をしっかりマスターすることがポイントとなる。

特にScience。アメリカの自然科学・基礎研究が世界一である理由がテキストを見ただけで解る。
何と厚さが3~4cmもあり、説明・図解・研究・考察などの一連の思考パターンが、この時期に既に展開され、内容も一部日本の高校レベルである生物Ⅰに含まれている分野もあるから驚きだ。

この時期から自然科学の基礎を徹底的に教えるわけだから、ちゃんとマスターすれば将来はすべて科学者になれる?とは行かないまでも、理論構築の基礎には大変有効である。

Social Studyについては、一般常識や地理の内容については万国共通なのだろうが、ことアメリカ史に関しては、歴史が短いアメリカならでは。
建国の歴史前から現在に至るまで文化・思想・事件・政治・経済などの分野にまたがって詳細に展開されている。

日本の教科書の内容を批判するわけではないが、内容の深度が明らかに浅いことと、それを補足するための教師陣にその分相当負担がかかっているのではと推測してしまう。
いっそのことすべての内容をテキストに収録してしまった方が、教師側も教えるのが楽なのではとさえ思ってしまう。

テキストだけを見る限りにおいては、英語・日本語を言った言語の壁を乗り越えてでも、生徒がこのテキストを使用して勉強したらどんなに有益だろうと思う。

Vocabularyも当然小学校1年生~2年生に比較し、数段レベルアップする。
日本の義務教育の3年間の英語の授業ではお目にかからない単語が次々と登場してくる。
ScienceやSocial Studyの教科では、専門的な単語になるので大学受験によく出る英単語のレベルをも完全に超えることになる。

日常英会話を得意と自負する日本人で、TOEIC600点以上の人、英検2級の人も、きっと手を焼くに違いない。

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