2008年11月25日火曜日

アメリカの有名大学に合格する留学生は何が違うのか

アメリカの有名大学・有名学部進学を目標とするなら、早い時期の海外留学をスタートさせることをお奨めする。これは実話が物語っている。
今年Harvard, Stanford大学に合格した両名とも小学3年生から英語圏であるサイパンに留学している。二人とも私が言うところの間違いなくネイティブな生徒たちである。

二人がほかの生徒たちと違っていたのは、目的意識の持ち方である。

一人はStanford大学医学部を志し、卒業後アメリカで開業医と思いきや、アフリカの無医村地域で医療活動をしたいと言ってきた。
母親もその意見に賛同し、数学は言うに及ばず、SATサブジェクト(医学部なので通常のSAT以外に自然科学分野を大学側から要求される)生物・化学を真剣に取り組んだ。
ボランティア活動もサイパンの公立病院で数年間続けてきた。

もう一人は、Harvard大学お決まりの法学部ではなく、経済学部を選択した。
高校2年生次にはSAT満点を獲得し、その後は同じくボランティア活動に精を出していた。
彼女の場合は、ありとあらゆる奨学金を獲得し、またピアノ演奏についても非凡なる才能があり、様々な分野で近年稀に見る模範生徒だった。

アメリカの大学は成績だけではなく、ボランティア活動やクラブ活動といった課外活動も入試選考に重きをなす。
一定成績以上であれば人格などのキャラクターを重視するわけだ。

良い大学を出て高収入を得る、もちろん大切なことではあるが、最近のアメリカ及び、もちろん日本でも終身雇用制という考え方はもはや崩壊している。
法人が40年間も優良企業として存続することが困難と言った方が正確かもしれない。

社会に出て何をしたいか、何になりたいか、どのように社会に貢献したいかを意志として明確に、青少年時期には持ち続ける必要があると思う。

もちろん幼少時にはまだ意志決定できないだろうが、『夢でもいい』持ち続けることが、海外留学を成功させるひとつのポイントになる。

海外留学したから英語が上手になったでは、この先通用しない。英語を上手に操る人は今後どんどん日本国内でも増えてくる。
ハーフ・帰国子女・インターナショナルスクールなどその要因はいくらでもある。

だから海外留学について、第一の目的は英語をマスターすることであるが、その後の目的・目標を明確に描き、そのモチベーションを持ち続けられるかどうかに成否がかかっている。

当然のことではあるが、どのような専門知識を習得し、プロとして社会で通用するかが鍵となってくる。

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