2008年11月23日日曜日

英語圏での留学生活とおけいこごと

留学し始めると1ヶ月もしないうちにクラスメートもでき、一緒に遊んだり勉強したりといった生活が始まる。
そこでいつもおけいこごとの話が出るようになる。
テニス・サッカー・水泳やダンス・ピアノといった日本では当たり前のように思われているおけいこ事だ。

もちろん英語力が同学年の生徒たちと比べて支障ない場合は大いに結構。
英語圏であるサイパンはスポーツ天国、マリンスポーツにテニス、ゴルフまでジュニアが週末ともなると繰り出して練習やプレイを楽しんでいる。
ところが、実際におけいこ事を始めてもレッスンはもちろん全て英語のため、スポーツだから英語は必要ないと言っても当然のことながらコミュニケーションが取れない。
せっかく楽しんでプレイできるはずなのにと落胆する生徒もたまにいる。

おけいこ事については、保護者の方がお子さんのことをいろいろと考えてきめるわけだから結構だが、私が相談を受けた際は、英語力が一般生徒水準になってからでも遅くないのではと答えている。

今お子さんにとって何が一番大切なのかという優先項目は、まず学校の英語の授業についていけること。
最初は話せなくてもよいからまずテキストが読め、内容が理解できること。
この単純明快なことが分からないと生徒の留学生活は、根本から崩れることになる。
日本で義務教育の英語を修了した人が、ESL(英語研修)に来ているのではない。
正規留学は学校でアメリカの科目授業を勉強するということだ。
この基本的な考えが解れば、今何をすべきかということは明快である。

海外留学すれば子供は頭が柔らかいかので、すぐ英語を覚えバイリンガルになると、大人の勝手な理屈で海外留学を考えておられる方もいるが、もちろん大人に比べて飲み込みは早く応用力もあるのだが、vocabularyやイデオム、発音、文法など覚えなければいけないことは山ほどある。
親が完全に英語の授業内容が理解できるのであれば子供に教えることもできるが、できないことを押し付けられる子供達はかわいそうだと思う。
学校で授業中何を先生が言っているのか解らず、放課後はおけいこ事で少しはストレスも発散でき、かといって家に帰ってくるとグッタリで勉強どころじゃない。
これではせっかく留学させた意味も効果も期待できない。

授業についていけるだけの英語力をまず付けること。
単純であるがこのことを最優先すべきなのだ。
その後のおけいこ事は、友達や周りの人たちとのコミュニケーションの機会も増え、ナマの日常会話のトレーニングにもなるので大いに奨励できる。
生徒本人にとってきっと楽しく有意義な留学生活になることだろう。

0 件のコメント: