2008年11月26日水曜日

英語圏の海外留学(3)・・・小学生5年

英語圏であるサイパンの場合、公立・私立また学校に因って異なるが、5年生までが小学校課程で、6年生からは中学校課程となっている学校が多いので敢えて5年生と6年生を別けてみた。

前学年から引き続き各科目の深度は深く(高く)なる。
小学校3年生からレベルアップのスピードが上がり、そのままの加速状態で5年生の1年間があっという間に過ぎる。

この時期から特にReadingに関して、一般の青少年向きの小説や物語などを多用することになる。
授業期間1時間で進むページ数が10ページから20ページと多くなるので、そのスピードで書いてあることの内容が理解できるかどうかのスキルを必要とする。
当然解らないVocabularyも出てくるわけだが、辞書で調べるかもしくは、前後の文章で意味を把握していくスキルが要求され始める。
この時期までに英文法の基礎を終わらせておかないと、文のどこからどこまでが繋がっていて、どこで切れているか等、読んだ瞬間に理解できないと授業についていけず、宿題やレポート提出などが疎かになる。

Science(理科)やSocial Study(社会)の教科についても進行のスピードが速くなる。
というのは、テキストのページ数(書いてある内容の絶対量)が増え、先生が事詳細に内容を説明する時間がないので、講義スタイルで終わらせてしまう機会が増してくる。
こうなると先のReading力が、ついていないとこれもまた授業についていけないことになる。

つまり、授業中に先生が話していることが多少解らなくても(もちろん100%解った方が良いのだが)テキストに記載されている内容を読解できれば、宿題・テストについては対応できる。

算数についても同様。日本では習わない概念やVocabularyが出てくるが、日本の算数と比較しながら説明すればまず皆理解できるのであまり心配はない。
ただ文章問題になると話は別だ。他の教科に比べ算数の文章問題は、シンプルな文や言い回しを多用するので、いい加減な読解力では何を質問されているのか理解できず、解答できないことになる。
ビジネス英語にも通じる表現も含まれ、単に計算・公式・数字だけではない英語の数に関する表現方法の明確さをこの時期に習得することになる。

もし小学校5年生から留学をスタートさせるなら、英会話は後回しにして、まず英語の文法・Reading力・Vocabularyをつけることから始めるのが、学校の授業についていけるかどうかの最大のポイントになる。Reading力がつけばHearing力はどんどん伸びてくる。

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