2008年11月28日金曜日

英語圏の海外留学(1)・・・中学生1年生~2年生

中学1~2年生は、サイパンの学年制で表すと7th, 8th Gradeとなる。
中学生は8th Gtadeまで、その後は高校となる。

英語については分野ごとに細分化されて来るようになる。
Critical Reading, WritingがSATもしくはPSAT(SATの前段階のテスト)に、Reading・Vocabulary・文法の各スキルを伸ばすためにテキスト・副読本・プリント・PCなどを使用しながら総合的に英語力を付けていく時期になる。

数学についてはAlgebraⅠ(代数の基礎)とGeometry(幾何学)を2年間かける学校とAlgebraに重点を置く学校とに別れる。中高一貫校が多いので、学校のカリキュラムの編成によって多少異なっている。

また、学校によっては学校対抗・個人選抜のMATH COURT(数学の能力コンテストのこと、アメリカが本拠地)に備え、通常授業の中にテスト対策用の演習を取り入れているところもある。通常の数学は日本とレベルはさほど変わらないが、この演習は相当にレベルが高い。
英語圏であるサイパンの中には、大学進学を目指している生徒が通学している2~3の学校が採用している。
例年のMATH COURT表彰者はこれらの学校の生徒達が独占し、優勝者はアメリカのMATH COURTに招待される。

その他教科については、小学生からのステップアップと考えられる。内容の深度は上がるが、小学生までの基礎が理解できていればそんなに厄介ではないと思う。

アメリカの大学進学に必要とされるSAT(アメリカの共通一次試験)の科目は、英語・数学2科目なので、この中学生時期にいかにレベルを上げることができるかが重要である。
この2年間で英語・数学の基礎をしっかりと理解すれば、アメリカの大学への合格の可能性は見えてくる。
それ程にこの2年間は、学校のレベル格差と本人の理解力・やる気・集中力が左右し、顕著にその結果が出る。

中学に入ったら頑張ろうと、小学生高学年時期からのんびり構えているローカルの生徒もいるが、そのような安易な意識では、いかに英語が話せようが授業についていけないケースが増えている。

決してガリ便を奨励しているのではなく、中学ともなると生徒が自己管理して1日最低2~3時間の復習・宿題・予習・読書などをする習慣を毎日つけることが必要になってくる。
自己管理ができるようになってくると、生徒が日~週~月~学期と少しづつ長い期間単位で自身のスケジュールを組み立てていくことができるようになる。
このことが身につくと、学業・課外活動など何をやってもそつなくこなせるようなマルチな人間に成長していく。

この中学生時期から留学を始めるには、英語力・他教科の知識習得(特にVocabulary)が高いレベルで必要となる。
実際より学年を1~2年落として入学・編入することも場合によっては必要だ。
英語の学習を本格的にしていない生徒の場合は、学年を1~2年下げても英語レベルは高いので事前にトレーニングが必要であろう。

英語の総合力を上げたいのなら、Readingが70%のウエイトを占める。
これはアメリカ人の先生たちが言っていることだ。
英語が話せるようになってくると、とかくReadingが煩わしくなってくるのだが、Readingなくして英語の上達は有り得ない、ましてアメリカの有名大学への進学は有り得ない。

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