2008年11月23日日曜日

英語圏の海外留学・・・保育園生~幼稚園生

いつから海外留学するのがよいのか。
この件に関しては意見が分かれるようだ。留学生の性格、英語のレベル、他教科のレベル、保護者が同居するか否かなど様々な条件と環境を考慮して決めるべきであろう。

ここでは、各学年(年齢)における留学する場合の留意点を述べたい。

<保育園生~幼稚園生時期>

アメリカでもプレスクールやキンダーガーデンと言われる時期なので、アルファベット・Phonics(フォニックス・発音やスペリング)・Vocabularyなど英語の基礎と、算数の基礎を勉強する時期に当たる。
この時期からの正規留学はバイリンガルになる要素が非常に高い。

バイリンガルは単に2ヶ国語を操れるということだけではなく、その国の生活・文化・慣習・マナーなどを身につけた異文化コミュニケーションをマスターしている人のことを指している。

ネイティブといえどもまだこの時期には言語として英語を習得中なので、トレーニング次第だが日本人がそのレベルに近づくことは十分可能。
また、他教科(理科・社会など)もほとんどないので楽に入っていける。
絵本のリーディングは当然あるが、アルファベットというよりイメージ(写真や絵)が載っているので理解しやすくイメージを描きながら英語に入っていける。

語学を習得するのは幼児期からの方が良いに決まっている。
しかし、日本語がまだ習得時期である幼児期に英語を勉強するのはどうなのかという点がよく論争になるが私はそうは思わない。

なぜかというと、Kohinoorの小学生の生徒に4ヶ国語、英語・日本語・韓国語・スペイン語をすべてマスターしている兄弟がいたからだ。
驚異的とは思えたが彼ら曰く、第2外国語をマスターすれば第3・第4外国語は全く抵抗ないという。
それを物語るように最近は第5外国語として中国語に挑戦している。

語学はスキルであるから、乳幼児~幼稚園の時期にスタートさせる環境があればこの上ない。
現実的に多国語を同時に習得していくことも十分可能である。

多国語が必要であるかは、個人の考え方による。
できるにこしたことはないという考え方と、できればその国の本やスピーチを翻訳を頼らずに直接自身で理解できるという大きなメリットがある。
翻訳や通訳による言語の変換は100%正しいわけではなく、原語はその国で生活する民族が自分たちを表現するために使用しているコトバである。

それこそ異文化コミュニケーションがコトバの中にも表現され、その国・民族の考え方や歴史的な背景までをも原語を通じて知ることが可能になる。
もちろん単純なことではあるが、世界共通語の英語を話せない人とコミュニケーションできるというメリットもあり、将来的に多国籍企業・団体からの需要は相当出てくると思われる。

いつも述べるように言語はあるレベルまではツールであるが、より高いレベルにおいては言語を通じてそこの文化を知ることである。

こんなことを考えると、幼少時期に海外留学することは、その子の一生を左右する貴重な体験となることに違いない。

0 件のコメント: