2014年11月28日金曜日

留学生と帰国子女枠

先日、学生寮の生徒とそのクラスメートである韓国人の高校生と食事をする機会があった。
クラスメートは中学2年生の頃からサイパンに長期留学しているので、既に3年間以上通学しているので、英語は堪能で、発音も良く標準的なアメリカンイングリッシュを話す。

大学進学に関して興味があったので尋ねてきたところ、アメリカ東部の芸術系の大学進学を希望しているとのことだった。
その際に、一番興味があったのは、韓国の大学進学における帰国子女枠制度を利用した入試システムはどうなっているかということだった。

昨年、サイパンのインターナショナルスクールを卒業した高校生12名が、超難関といわれるソウル大学に合格していたので、どうしても母国の人に詳しく聞いてみたいと思っていた。

韓国の有名大学進学に関して、帰国子女枠を利用するには、単身留学の場合12年間の留学実績または、保護者の仕事等の関係で3年間以上海外で正規留学した証明が必要とのこと。
この基準は日本に比べて非常に厳しく、、留学生が年々増えているので、韓国の帰国子女枠制度のハードルは厳しくなってきていると聞いた。

日本の場合は、海外留学を希望する生徒が少なく、帰国子女枠制度を利用する入試が難しくなってきているとは聞くが、韓国の比ではない。
韓国の場合、国内の有名大学を卒業しなければ、官僚や財閥系の企業など良いとされる就職先への道は開けないという厳しいお国事情があるようだ。

そのためファミリーによっては、私の韓国人の友人もそうだが、サイパンで起業して数年間を過ごし、子供がアメリカの大学または、韓国の有名大学に入学し、卒業時期にアメリカへ移住、または韓国に帰省するファミリーも多い。
子供の教育と進路のために、親戚縁者まで巻き込んで、そこまで考えて行動する韓国の人たちには、ある意味敬意を払う。
韓国の留学生たちのこのパターンは、すでにサイパンでは、もう30年間近くも続いている。




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