2014年10月25日土曜日

サイパンのインターナショナルスクールの教育レベル

一概にUSA圏内で教育レベルを表す指標として用いられるのはSAT(Stanford Achievement Test)が一般的ではないかと思われます。
USA大学に進学する際の適正試験であるSAT(Scholastic Assessment Test)とは異なり、ここで言うSATは、各学年の小・中・高校生がUSA全土でどのレベルに位置するかを判定するテストで、通常SAT10と呼ばれています。

SAT10は全米80%以上のスクールの生徒が受験していますので、そのテストの得点で全米レベルでどのランキングにそのスクールが位置するかを判定することができます。
サイパンの私立インターナショナルスクールのほとんどは、SAT10で全米40%以内にはランキングされていて、その中でも進学校といわれているスクールはもっと上位にランキングされています。

そのためUSAの大学に進学を希望するアジア圏の留学生は、教育レベルが比較的高いサイパンを選択しています。
特に韓国からの留学生は、昨年度帰国子女枠でソウル大学に12名合格しました。この数字は高校3年生がサイパンで約800名ですので、特筆すべき数値だと思う。
もちろんソウル大学以外に、UCバークレーやUCLAなど、USAの有名大学への合格者もいます。

ただ一つ言えることは、日本の受験戦争に見られる過激な猛勉強をしているわけではなく、SATで求められる英語・数学の基礎を忠実に履修し、日々の課題や宿題を確実にこなして、主要教科で好成績のAまたはA+を取得していることである。
主要教科の成績は、大学受験資格に関わってくるので重要。

USAの大学は、TOEFL、SAT、内申書等の書類審査で合否が決定する。
ということは、毎日積み重ねて努力した成果が、直接大学進学に結びつくので、大学入試テストが合否に重きをなす日本とは根本的に異なる。

2014年10月20日月曜日

サイパンのインターナショナルスクールのクラブ活動

サイパンにある私立学校のほとんどは小学校から高校までの一貫校です。なかにはK-3(3歳児)から高校までの一貫校もあります。

規模は小規模で、1学年1クラス、1クラスの定員は15~25名といったところ。
中・高生の生徒数が限られているので、クラブの種類も限られている。
スポーツ系ではバスケットボール、バレーボール。人気のサッカーやテニスは、スクールではなく、各インストラクターが教えているクラブ組織に参加することとなる。
文科系のクラブでは、マスコミ、演劇その他、あまり多くないが、興味のある生徒は熱心に活動している。
学園生活において、多国籍のクラスメートや先輩後輩たちと、交流を深めるには絶好の機会で、英語によるコミュニケーション能力ももちろんアップします。

それだけではなく、アメリカの大学へ進学する際の内申書に、クラブ活動やボランティア活動も有効的に作用する一面もあります。留学生の一人は、積極的にスポーツ系だけではなく、レッドクロス(赤十字)のボランティアにも参加しています。

スポーツ系では、サイパンのスポーツ協会主催のリーグ戦がシーズン毎に行われ、各スクール対抗の試合を観戦するのも結構面白い。生徒たちはみんな真剣になって勝敗~優勝を争います。
文科系も発表会や、コンテストがありスクール対抗になると結構燃えています。

スクールの授業はもちろん重要ですが、クラブ活動を通じて得られる交友関係や異文化コミュニケーションは、各国の人種が集まるサイパンならでは、国際色が豊かで、ガーディアン(現地保護者)として見守っていて、日々様々な出来事や場面があって、興味深く感じる。






2014年10月16日木曜日

サイパンのインターナショナルスクール

学生(F-1)ビザを取得して、サイパンのインターナショナルに通学している長期留学生たちは、毎日頑張っています。個々の生徒たちのプライバシーを尊重したいので、インターナショナルスクールは、実際どんなところなのかを書いてみたいと思います。

教育カリキュラムは、USA本土と同一なので、はっきり言って英語レベルは高いです。小学生高学年になると、日本の高校レベルの英語力を必要とされます。
一日7~8時間、スクールで英語漬けになるわけですから、すぐに英語力はつくと思われがちですが、留学当初に授業を単に聞いているだけではさっぱり判らないというのが、留学生たちの本音です。
担任の先生や教科担当の先生たちは、宿題や課題を生徒に課しますので、平均日々1~3時間、学生コンドミニアムの部屋に戻って、電子辞書やPCを使って各自こなしています。
その結果、英語力が最初は徐々に、そして約1~2年間かけて現地の生徒たちの英語レベルに追い付いていきます。
追いつくまでの期間は確かに大変ですが、日本でこれだけの英語力をつけることは至難の業で、やはりUSA圏で勉学することが最短だと思われます。

海外留学している小学生・中学生たちの自立心

サイパンで親子留学のアレンジを永年してきました。お子様は保育園から高校生まで、母子で数日間の短期留学から1年間以上の長期留学まで、年齢・性別・期間を問わず、保護者のご要望、お子様の性格や英語レベル等に合わせて、インターナショナルスクールをアレンジしてきた。

その際に思ったのは、海外のスクールで勉学だけでなく生活することによって少なからず自立心が芽生えてくるということ。年齢のよって質・規模は異なりますが、日本では経験することが無いだろうと思われる体験や出来事に対処していくことで、生まれていると思われる。

お母さんと一緒に母子留学しているので、日本にいる時とほとんど変わらない環境だと考えがちだが、やはりサイパンは海外。繁華街やホテルでは通じる日本語も、離れるとやはり英語だけ。生活習慣や文化が異なる環境で遭遇する様々な出来事。その中で特に小学生や中学生たちは初めて日本との違いや、日本の本当の良さを体感していくことになる。

日本では近い将来、英語ができて当たり前、英語ができないと社会で困ることになるといわれて久しいですが、英語が流暢にできたとしても自分の考えていることを英語で表現できなければ、あまり役に立つとは思えない。

本当の意味で英語ができるというのは、自己表現を英語の文章や会話を通して、相手に伝えることができるかどうかではないかと考えさせられる。日々、スクールや日常生活で、英語によるコミュニケーションを図っていくうちに、個性を生かした自立心が芽生えて行っているように感じられる。